丸山眞男講義録「日本政治思想史」(東京大学出版)のこと。


東京の、割と大きめな図書館の、書庫にありました。第七巻までと別冊が二冊で、合計九冊。このジャンルの、このボリュームの本に、若さや熱意だけでもってチャレンジするのは、危険です。せめて、このジャンルの本に慣れているか、あるいは、このボリュームの本に慣れていれば。それと、時間的な余裕も必要でしょうか。

例えば、第三巻は[政治学]というサブタイトルが添えられており、第四講の[政党および代表制]では、丸山氏の考える政治システムの概念が図示されています。あるいは『日本の歴史(政治や思想)を辿るとき、「論語」や儒教の影響は避けて通れない。それと同時に、日本が、すぐ隣の中国という大国の一部にはならず、独立国として今日まで存在していることにも理由がある』といったことに、触れられています。ちなみに、丸山氏がこの本の中で「原型」(プロトタイプ)という表現を多用されているのが印象的です。

〇大学生の方など、時間的に余裕のある方。〇ものすごく熱烈に取り上げてられている和歌があり、(本篇 も大事だが)その和歌について語りたい! 〇日本の政治やら、日本の未来やらをガチで憂いているんだぜ! ⇒こういった方々、良かったらどうぞ!!


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